『歯』という言葉について、いろいろなことを調べていくと、非常に面白いことを発見できます。
今日は、ほんの一部になりますが、ご紹介したいと思います。
『歯』は、古くは 『齒』 と書かれていたそうです。
『止』が音になっていて、その下の部分は口中の歯の形を象っています。
幼い牛や馬は1年に1歯が生えることから、歯の数を数えて年齢を数えるそうです。
そのことから、『歯』は、年齢という意味もあります。
この『歯』に 『ヒ』(変化の意) を加えて、『齔』と書くと、「乳歯が抜ける年ごろ」を意味します。
歯に関することわざも様々なものがありました。
日本のものでは・・・
- 奥歯に剣
敵意をいだきながら表面に出さないこと - 親の奥歯で噛む子は他人が前歯で噛む
親がかわいがりすぎて必要な時にしからない子は、他人からひどくしかられる。 - 親の脛噛じる子の歯の白さ
親のおかげで生活できる子にかぎって、身なりを小ぎれいに飾り、遊び暮らす例が多い。 - 歯牙にもかけない
問題にせず、無視すること。 - 豆腐で歯を痛める
あるはずのないこと。 - 歯が立たない
硬くて噛めないこと。そこから、相手が強くて対抗できないの意。
ごく一部ではありますが、このようなものがあります。
海外ではどうでしょうか?
- Be true to your teeth, or they will be falst to you.
歯を大事にしなければ、歯に裏切られてしまう。
歯の手入れを怠ると、入れ歯(false teeth)をしなければならない羽目になる。
- An eye for an eye, and a tooth for a tooth.
「目には目を、歯には歯を」という言葉がハンムラビ法典196~197条にあります。
やられたらやり返せという同害報復の意味が広まってしまっていますが、
実際は、その逆で、過剰な報復を禁じ、あらかじめ犯罪に対応する刑罰の限界を定めることが
本来の趣旨であるとされています。
- If you can’t bite, never show your teeth.
噛む勇気がないのなら、歯を見せるな
相手を本気で攻撃する気もないのに、攻撃的な態度をとるものではない。
ただの威嚇は、 逆に自分に不利になるものだということ。
- Great eaters(Gluttons) dig their grave with their teeth.
大食漢は己の墓を歯で掘る
「大食短命」という意味です。腹八分目を守りましょう。
※日本のことわざには『歯無しに食残しがない/歯の悪い人は食意地が張っている。』という
ものもあります。よく噛むことは満腹中枢をも刺激して肥満を防ぐことにもつながります。
ゆっくり、よく噛んで食べることは、その他にも、消化改善、歯や顎の強化、
お子さんに関しては歯並びにも影響します。
ストレス解消や味覚にも影響します。
しっかり、よく噛んで、ゆっくり食べましょう!!
- The gods send nuts to those who have no teeth.
神は歯のない者にナッツ(クルミ)を授ける
人生、いろいろありますね!
神様もきまぐれ・・・・神様の嫌がらせなのか?と感じるくらい
人生うまくいかない時もあります。
- The tongue ever turns to the aching tooth.
舌はつねに痛む歯のところへ行く
人は心配事を口にするもの
『歯』というもの1つでも、調べてみると非常に奥深く、興味深く、面白いものです。
みなさんも、どうぞ調べてみてくださいね。