参考資料: 『抗がん剤治療を受ける患者さんの口腔ケア』
監修:静岡県立がんセンター より
もし、お口の中がヒリヒリと痛いようなときには食べ物の種類や形態を変えてみましょう。
■お口の中を傷つけたり、炎症を起こさせたりする恐れがありますので、お口の粘膜を傷つけてしまう(煎餅のようなバリバリと音がするような)食べ物や柑橘系の果物を使った 酸味のが強く刺激があるようなジュースは避けましょう。
■噛んだり、飲み込みやすい食べ物を選びましょう。
■ひと口の量を減らし、ゆっくり噛んで食べましょう。
■食事と一緒に飲み物を少しずつ取りましょう。
■水分が多い、口当たりの良い食べ物を食べましょう。
■痛みが強い場合には、ゼリーやピューレ、流動食にしてみるなどしましょう。
■爪楊枝は、お口の中を傷つける可能性がありますので、控えましょう。
■タバコやアルコール飲料は、控えてください。
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刺激が少ない食べ物
おかゆ・冷奴・バナナ・牛乳・アイスクリーム・ミルクシェーク・液体栄養剤
プリン・ゼリー・ミキサー食(薄い味付け)
・・・・・他、水分が多く軟らかいもの
刺激が強い食べ物
カレーライス・キムチ・酢の物・生野菜・トマト
酸味の強い果物 (イチゴ・レモン・キウイフルーツ)や飲み物 (オレンジジュース・グレープフルーツジュース・アルコール)
クラッカー・ナッツ・せんべいなどのザラザラして乾いた食べ物
塩・胡椒など香辛料の入ったもの
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お口の中に 痛みやトラブルがある場合、心配・不安・困ったことがある場合、 又、もっと詳しく知りたいことがある場合には 遠慮せずに、主治医、看護師、歯科医、歯科衛生士などにご相談ください。
お口の中の痛みを和らげる薬も出してもらうこともできますし、 痛みが続くようでしたら、主治医により、より強い痛み止めを出してもらうこともできます。
お口から食事を取ることが ガン治療を乗り越える大きな力になります。
かかりつけ歯科医を見つけ、
定期的なお口のメンテナンスを 年に3~4回受けると良いでしょう。