注意:上記の写真商品と歯科医院は一切関係ありません。
歯みがきの目的って何だろう?それは・・・
虫歯の防止
歯周病の進行防止
歯を白く保つ
口臭予防
口腔内をすっきりさせる
食後の臭い・食べかすを取り除く
緊張緩和
歯みがき粉は、なぜ使うのだろう?それは・・・
プラーク(歯垢)の除去
虫歯予防
歯石の沈着予防
歯肉炎や歯周病を防ぐ
口臭予防
歯を白くする
日本では、古来より、身を清め、口をすすいで神に詣でるという習慣があったため、指に塩をつけて歯を磨く習慣があったそうです。塩の他にも、米あかを煎じたものなどを使っていたようです。『歯磨き粉』という商品が世に出てきたのは、江戸時代。朝鮮人より製法を教わり、製造した『丁字屋歯磨』『大明香薬』が最初と言われています。
歯磨き粉を選ぶ際に、製品に記載されている「主な薬用成分」というものをご覧になったことはありますか?
その商品によって特徴があり、それは、虫歯予防・歯肉炎予防・歯周炎予防・口臭・知覚過敏などがあります。
虫歯予防では、フッ素・フッ化ナトリウム・モノフルオロリン酸ナトリウムなど。歯肉炎予防では、塩化セチルピリジウム・トリクロサンなど。歯周炎予防では、グリチルリチン酸・トラネキサム酸・ビタミンE・塩化ナトリウムなど。口臭では、トリクロサン・銅クロフィリンナトリウムなど。知覚過敏では、乳酸アルミニウム・硝酸カリウムなど。
これ等が配合されています。
次に、歯磨き粉の成分の働きについてお話しましょう。
【 保湿剤 : グリセリン・プロピレングリコール・ソルビットなど 】
歯磨き中に粉末成分が飛び散らないように、
又、チューブの中で固まらないようにする。
【 界面活性剤 : ラウリル硫酸ナトリウム・ラウリルサイコシンナトリウムなど 】
泡立ちを良くし、口の中全体に広がった泡と共に、まんべんなく汚れを落とす。
【 結合剤 : CMC・海草粘液質・コロイド性ケイ酸アルミニウム 】
配合されている各成分がチューブの中や歯を磨いている時に分離することなく、バランス良く混ざるような働き。
【 研磨剤 : 重炭酸ナトリウム・ニリン酸カルシウム・陶土ベントナイト・シリカ・炭酸カルシウムなど 】
歯についたコーヒーや食物のシミや汚れを取り除くのに役立つといわれています。
【 漂白剤 : 過酸化水素・過酸化尿素 】
実際に、歯を白くする事が立証されています。数少ない成分の1つでブリーチングに使用されます。日本では店頭では販売されていません。歯科医が処方するブリーチングキットの中に入っています。
【 知覚過敏 : 塩化ストロンチウムと硝石 】
痛みの伝達をブロックするが、急激に効果を表す成分ではなく、4~6週間かけて過敏度を減少させます。
【 抗菌剤 : トリクロサン 】
抗菌石鹸・ローション・スポンジ・まな板などの抗菌成分として使用されてきました。歯磨き粉においても、プラークの原因となるバクテリアの成長を抑える働きによって、成人の歯肉炎に効果があることが医学的に実証されていました。
【 ピロリン酸ナトリウム 】
歯垢のコントロール用歯磨き粉の中に入っています。この成分を用いて、きちんと歯磨きしていれば歯垢(プラーク)の形成は妨げられます。
【 甘味剤 : ナトリウムサッカリン・アスパルテーム 】
安価なため非常に多くの歯磨き粉で使用されています。ナトリウムサッカリンは、テーブルシュガーの約600倍の甘味です。そのため少量で歯磨き粉を甘くすることができます。
そんな歯磨き粉ですが、実は、問題点もあります。
磨きすぎによる磨き傷ができたり、磨き間違いによる歯周病の進行があります。
又、セメント質とエナメル質の境目が露出した状態で硬い歯ブラシで横磨きすると、『くさび状欠損』になりやすくなります。
最後に、キシリトールのお話を少し・・・
キシリトールが加工品だけでなく、自然界にも存在することをご存知でしょうか?
苺やカリフラワー、ブロッコリー、ラズベリー、ナス、レタス、ほうれん草などが、それです。
そして、点滴のように直接、体に取り込むような薬品、普段、私たちが口にする添加物としても使用され、安全であることも証明されています。
そのキシリトールですが、口腔内の細菌による酸の産生がほとんどないと言われ、
『虫歯にはならない甘味料』とも言われています。
『虫歯にならない』だけでなく、虫歯の予防効果があることも証明されています。
しかし、キシリトールを口にすることによって『虫歯が直る』ということはないとされています。