先日、12月9日に、医学博士であります佐藤芳伸さんに『脳の秘めたる底力』と題し、
脳の働きや可能性、植物状態からの復活などのお話をしていただきました。
第40回 デンタルサークル 開催に際し、
「参加したいのだけど、平日で参加できない。」
「ホームページ上で紹介してもらえないだろうか?」
という お言葉を たくさん頂戴いたしましたので、
こちらで 少しずつではありますが、紹介させていただこうと思った次第です。
今日は、その1回目。 『脳は使えば使うほど良くなる』 というお話です。
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院長先生には、もう昭和60年から
私の歯を診ていただいています。
8月に 「自分の脳をより良く育ててみませんか?」という
お話をして、9月には「脳の栄養に目を向けてください。」
というお話をしました。
今回どうしようにしましょうか?と
先生とお話していましたら、私のことを
もう少し聞かせてほしい・・とのことで、
先生とは ポツリポツリ 話をしてきたことなのですが、
それらのことをお話したいと思います。
私自身が、実は 交通事故に遭って、記憶喪失になったことがあります。
そういった体験を持っているものですから、
脳というのは、物凄い 底力のあるところだと私自身も感じました。
又、私は元々、障害児の子を一人前に育てるという仕事を
大学や病院でしてきているものですから
そちらの方(障害児・障害者)に、障害を抱えている方というふうに目を向けていたのですが・・・
最近では、障害のないお子さんとか大人が いろいろな事件を起こしています。
あれは、脳のせいです。
実際に、そういう方の了承を得て、脳の写真などを撮ってきました。
今、(障害について・脳について)見直さなくちゃいけないかなと思っています。
「脳の秘めたる底力」というのは、今まで 取り組んできた子どもたちが
想像を超えた物凄い進化をしているというお話です。
1番良い例が、重度重複障害のMさんです。
このお子さんは、私がこの世界に入ったときから ずっと、
このお母さんと二人三脚を組んでやってきています。
出会った頃には、目は天を向き、地にはヨダレを垂らしている姿でした。
10年計画を立てまして、7年目に自動車運転免許を取りました。
そして、この近所でずっと見てきた方が「結婚してほしい・・」ということで、
3年計画で取り組んで、昨年12月に結婚しました。
現在 お給料が 37万~39万円くらいです。
この子は、私にとって最初のお子さんであり、1つの見本になっています。
やはり、なんでも 五感が私たちの入口ですので、
これを どれだけ大事にするかによって変わってきます。
1988年以前には『脳の常識』というものがあったのですが、
これが矛盾しているという出来事が沢山出てきたのです。
しかしながら その説明ができなかった訳です。
この『脳の常識』が1998年 ヨーロッパで くつがえされました。
脳は使えば使うほど良くなります。
私たちは、普通 「脳」と考えていくと、大脳ばかりに目を向けているのですが
実は、小脳のいうのは 私の体験をとおしてみても 恐るべき力を持っているのです。
まず、大脳をやられてしまった方たちが
ものすごい良い方向へ変わっていっています。
この大脳の中、ギッシリ 詰まっているように見えますが
表面だけです。ずっと覆いかぶさっているという感じで
薄いものです。
男性で、だいたい 1300~1400g。
女性で、1200~1300g 重さがあります。
薄いものですから、何も土台がないと クチャ~ン となってしまいます。
私たちの胃や腸も、普段は 膨らんでいるのではなくて、食べ物が入ると膨らみます。
同じように、脳も 支えがないと、みんな ペチャンとなってしまいます。
ですから、頭蓋骨がないと、飛び出してしまいます。
脳は 頭蓋骨で固定されている訳です。
頭を触っていくと、てっぺんに ちょっと軟らかい所があります。
頭蓋骨が重なる部分で、少し開いている所です。
私がこの道に入る前のお話です。
隣の神奈川県に 弘済学園 (財団法人 鉄道弘済会 総合福祉センター 弘済学園) という
所があります。
皆さんが よく ご存知の 『キヨスク』。
あそこは、元々 福祉施設を運営維持するために稼いでいる場所です。
昔、「国鉄の職員の障害を抱えて生まれたお子さんをなんとかしよう」と、滋賀の方で
始めたものです。
今思うと、ここで 『脳に刺激を送る取り組み』 をしていたな・・と思うんです。
脳に刺激を送る1つの方法だと思われました。
次回の デンタルサークル『脳の秘めたる底力 2』 は、
前頭葉や右脳を失った子どもたち のお話です。
五感の中の、触覚器を育てるようにしました。