前回の続きです。
少し間が空いてしまいましたが、お話したいと思います。
どのようにしたら、お口の渇きが改善されていくでしょうか。
まず1つめに、食事の際には、よく噛むことです。よく噛むことで、唾液腺が刺激されます。
唾液腺が刺激され、唾液が増えれば、咀嚼力を向上・回復させることにつながります。
それによって、誤嚥の危険性も下がり、虫歯になる可能性も低くなります。
丸飲みや早食いは、偏った食事となり、栄養不足を招きます。
すると、疲労回復の遅れや、食欲不振、関節の痛み、集中力の低下、筋肉の痙攣につながっていきます。
よく噛むためには、やはり『しっかり噛むことができる歯』が必要です。
(臼歯を失うと、顎が奥に入り込み、首が前傾していきます。
すると、舌が前に出るようになり、口腔内の乾燥につながってしまうことも分かっています。)
又、唾液腺のマッサージも効果的です。
耳たぶの下、顎先の下側の柔らかい部分、顎ラインの下の内側の柔らかい部分を
やさしく、指先で数回押します。
舌の体操もあります。
お口の周りや喉の筋肉を鍛えることも大切なので、体操は、それらを合せたものを
お勧めします。
「あーいーうーえーおー」と、大きな口を開けて、顔中の筋肉を動かし、最後に
「べーーー」と思い切り舌を出します。
疲れてきたところで、「い」と「う」と「べ」を、我慢して丁寧に行うことがコツのように思います。
それから、食品についてです。以前、少しお話をしました。
牛乳は唾液分泌促進の働きもある・・というお話です。
薬膳の世界では、昆布を常食とすると良いとも言われています。
ぜひ、お試しください。