管理人の kako です。
今日は、日本にある歯の神社(神様)について
お話してみようと思います。^^
この夏、お口の中のお悩みがある方は お参りしてみるといいかもしれないですね!
でも・・・歯科治療にも 必ず 行ってくださいね!
まず・・・1つめ。
こちらは 大阪市は北区。 綱敷天神社に そのお社があります。
昔・・・現在の新淀川で 大規模な氾濫が起こり、
梅田一帯が水没しそうになった時に、現在の歯神社の御神体である
巨石がその水の勢いを止め、
梅田の町を救ったことから、『歯止めの神』と呼ばれるようになり、
『歯止め』 → 『歯痛止め』 → 『歯の神様』 になり、
歯に悩む方や、歯に関わる方の神様として知られるようになったそうです。
歯神社 本殿の手前に、『撫で石』と呼ばれる小さな丸石があり、
御神体の巨石の欠片とも言われているそうで、
この石を撫でて、歯痛部分をさすると痛みが和らぐと言われているそうです。
2つめは・・・
京都は、京都市。南区西九条。 近鉄東寺駅より東に徒歩1分ほどの場所にある
歯神の社。 『寛算石』という石が祭られているそうです。
箸をお供えして拝むと、歯痛が直ると言われているそうで、
今でも お参りに訪れる方が多いそうですね。
でも、伝えられているお話は、少しばかり怖いものでして・・・
「学問の神様」で有名な 菅原道真が 時の執権であった藤原氏 藤原時平に追われ
権帥として大宰府に流され、亡くなりました。
菅原道真の死後、天変地異が多発し、「菅原道真の怨霊が雷となった。」という伝説があるそうです。
道真を慕っていた筑紫安楽寺の『寛算』という名の僧侶が、道真の後を追い
自らも雷となって京都の空へ飛来し、岩となって落下したそうな・・。
その後、「魔よけ」が「病よけ」になり、「歯神」として祭られるようになったそうです。
それが、こちらに祭られている『寛算石』です。
3つめは、兵庫県にある岡太神社。こちらに鎮座している白山神社です。
『歯神さん』と呼ばれる石が祭られているそうです。
天正十年(1582) 明智光秀の武将である四方天但馬守は、備中の戦陣より急遽
引き返した秀吉と三軒屋で乱戦となり、組み敷き、口に咥えた刀で討とうとしましたが
その時に歯が欠けて、刀が落ちて、後から追ってきた加藤清正に殺されてしまいました。
四方天但馬守は、これを無念に思い、「これからは歯の悪い者を治してあげよう」と
言い残したそうです。・・・・という伝説があるそうです。
西日本だけでなく、東日本にもないのか?と調べてみましたところ・・・・
ありました!!
神奈川県の川崎大師。
死者が三途の川を渡る際に 身包みをはがす と言われている
「しょうづかの婆さん」です。(葬頭河の婆さん)
昔から「歯の痛みを癒し、容貌を美しくする」と信仰を集めているそうです。
そして、東京。 荒川区にあります日枝神社の『歯神清兵衛』です。
こちら、小さな祠なのですが、こんな伝承があるそうです。
清兵衛という名の藩士が、参勤交代の途中 千住まで来ましたが
虫歯の苦痛に耐えかねて、この地で切腹したそうです。
(切腹するほど 症状が酷かったんですね。。。汗)
遺言によって霊を祭りましたが、平癒した際には 錨(イカリ)を咥えた女性の絵馬を奉納するのが
習わしとなっているそうです。江戸時代、『千住の歯神』として有名だったそうです。
・・・・・などなど・・・
まだまだ、日本には、様々な伝説・伝承と共に
歯の神様と呼ばれる神社があるようです。
わたしたちが生まれる ずっとずっと昔から
歯で悩んでいる人たちがいて、神様にもお願いしていたのですね。
そんなことを考えると、歯周病などの原因が分かっている・・
歯みがき指導や無痛治療までもある・・・そんな現代で生活している私たちは
幸せと言えるかもしれませんね。