歯の形成は、胎児の頃から始まっています。
赤ちゃんの乳歯は、だいたい生後5~6か月頃から生え始めます。
しかし、歯の”芽”である歯胚は、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる妊娠6~8週から作られ始めています。
歯胚の形成の始まりは、口の中の上皮細胞の分裂です。 最初は小さな細胞ですが、分裂・増殖を繰り返していくと、エナメル質や象牙質のもととなる細胞に成長していきます。 妊娠4~6か月頃に少しずつ歯の形に近づき、石灰化して硬さを増していきます。 誕生する頃には、ほとんど完成に近い歯の形となって歯肉の中に隠れているのです。 永久歯が生えるのは5~6歳からではありますが、永久歯の歯胚の一部も妊娠4か月頃から乳歯の歯胚の下で成長を始めます。