昔は、歯周炎というものは 「大人の病気」 とされてきましたが、軟らかい食品や甘い食品が沢山、しかも手軽に手に入る現代、 ブラッシングが未熟になりがちな子どもたちにも歯周炎(歯肉炎)が広まる傾向にあります。
6歳でも約20%のお子さんに歯肉炎を確認することができ、9歳になると40%、10歳では50%、13歳になると60% というように 増加していきます。 尚、12歳からは、歯周炎も確認されています。
この結果は、先にお話した「軟らかい食品・甘い食品」の他にお子さんが小学校入学を境に、仕上げ磨きをしなくなる傾向が強いこととも大きく関係しているように思えます。
この時期は、永久歯への生え変わりの時期でもありますので、小さなお子さん側で考えてみると、所々 抜けていて磨きにくかったり、 抜けそうで抜けずにグラグラしていて、その周辺部分が磨きにくかったりと、生え揃っている状態であってもブラッシングが未熟であることに加え、上記の要因などが加わって、更に上手に磨くことができなくなっている訳です。
10歳になると、それまでに比べて 急激に「歯石を確認できる確立」も増えると言われています。 9~10歳くらいまでは、仕上げ磨きをしてあげて、 上手に歯磨きができるようになるのを見守り、手伝ってあげてください。
子どもだから大丈夫・・・と侮っていると、立派な歯周病予備軍になってしまいます。
※ 歯肉炎の症状歯磨きが上手にできず口腔内に汚れが残ると、
歯茎が炎症を起こします。 この炎症のことを歯肉炎と言います。
症状は、歯茎が赤く腫れて 出血を確認することもあります。
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